オーディションについて代表コメント

ミュージックバンカーのオーディション形態はこう生まれた

はじめまして。代表の水谷です。
ミュージックバンカーオーディションは、書類選考のステップがありません。その上、一人30分も時間を取ります。
業界関係者からは、「非効率」と揶揄されますが、私はむしろ才能の発掘という意味で有効だと思っています。
このようなオーディション形式を生んだ背景には、下記のような物語がありました。

 

積みあがるデモの行方

レコード会社に勤めていた時代、私のデスクの上には毎日のように送られてくるデモCDやプロフィールが積みあがっていました。
ただ当時、それらをまともにチェックしたことはありません。そのままゴミ箱行き。たまに気が向いてデモを聴いたとしても、再生30秒ほどで同じ運命でした。
一方、プロデューサーとして徐々に実績をあげ中堅ポジションになりつつあった私は、よく上司にこう詰められていました。
「水谷、次のタマはないのか!?」
次の「タマ」、というのは、社運をかけて売り出せる新人アーティストのこと。 レコード会社としても、次のヒットを生み出さなければ後がない、という状況だったわけです。
しかし、私にはデモを送ってくる志望者の中から、新人を発掘するという発想がありませんでした。
「どうせ、こんな手製のCD-R送ってくるような志望者に向き合っても、どうにもならないだろ」と思っていたのです。
そうこうしているうちに、新人発掘や育成も上手くいかないまま時だけが過ぎ、プロデューサーとしての私の評価は低下していきました。

ゴミ箱に捨てていたダイヤ

ある時、知り合いから紹介してもらったシンガーのライブを見に行く機会がありました。
ルックス良し、凄い歌唱力でファンもいる。歌で自分は何を実現したいのか、というマインドもしっかりしている。
「君をウチの会社にプレゼンしたい」と声をかけました。
ところが、話しているうちに驚きの事実が判明。 その子は、「先月、水谷さん宛にデモを送ったんですよ」と言うのです!
私は悟りました。
「これまで向き合いもせずにゴミ箱に放り投げていた数多の資料の中に、ダイヤが混じっていたのではないのか?」と。
それらを拾っていれば、「もしかしたらお互いの運命が変わっていたのかもしれない・・・」と。

志望者の一人一人と丁寧に向き合うことに

その後、私は株式会社ミュージックバンカーを立ち上げ、事務所としてタレントの発掘/育成に注力するようになりました。 アーティストを選ぶレコード会社の立場から、アーティストを売り込むマネジメントの立場に回ったのです。
慢心していたレコード会社時代の反省を生かし、志望者の一人一人と丁寧に向き合うことにしました。
応募書類やデモでは判らない、アーティスト候補者たちの魅力、マインド、ポテンシャル。 これらを見出す、または引き出すためには、「まず会うことから始めよう」、と思ったのです。

「まず会うこと」の収穫、そして本人自身も審査員となる

じっくり話すことで見えてくる、「ダイヤの原石」の影。実際に会うと、見えてくることがあります。
歌手として、声優としてのスキルは未熟でも、「育てれば可能性あるかも」「なんかこの子面白いな」など、意外な収穫があります。
またミュージックバンカーのオーディションでは、その場でレコーディングをし、「一緒に聴いて、一緒に審査してみよう」というスタンスです。
一方的に、合格不合格を告げられるよりも、自分自身も審査に加わるため、その結果に納得がいくはずです。
たとえパフォーマンスレベルが合格に至らないものであっても、一緒に課題を見つけることができれば、それをクリアするための方法提案から道を探ることもできるかも知れない。
そのためには、一人一人個別に会い、30分くらいは可能性を探りたい。
我々にとってオーディションの目的は「合否を決めること」だけではなく、ミュージックバンカーの新たな仲間/パートナーを探すことなのです。

最後に

ミュージックバンカーの「非効率な」オーディション形態が生まれた背景を語りました。
この物語に共感してくれた方であれば、すべての人に可能性があると思います。
ミュージックバンカーに向き合ってみたい、という皆さんとの出会い、楽しみにお待ちしております!

ミュージックバンカー代表取締役 水谷智明