旗揚げ劇団員の募集(東京)
東京で新たな劇団作りませんか?
ある劇団員の苦悩
このまま一生、舞台オーディションを受け続けるのか?
あの日まで、「舞台行くより映画館に行きたいな」というのが僕の正直な感覚だった。
「来週の日曜日が、俺の初舞台なんだ。見に来てよ」
幼なじみの親友に誘われ、半ば渋々劇場に足を運んだのが始まり。
終演後、私の価値観が、ガラッと音を立てて切り替わったのがわかった。映画でもTVドラマでもない感動を初体験。
「 僕も舞台やってみたい。役者として歩んでみたい」
そこで「劇団 募集」「舞台 オーディション」と検索し、掲示板から舞台キャストの募集要項を発見した。
条件はノルマ30枚、前売り3,500円。
自分ではお客を呼べないことも解っているから、10万5,000円は自己投資だと自分に言い聞かせ、応募した。
勇気だしてオーディションに行ってみたら、なんと合格。嬉しさのあまりガッツポーズ。
まだ始まってもないのに、「自分へのご褒美」だと呟きながら、一人で焼肉を食べに行った。
第2章
翌週から3か月後の本番に向けて劇団稽古が始まる。演出さんからは厳しく指導され、思ったてたよりシンドかった。
「僕だったらこういう表現してみたい」…なんて不満言えるわけもなく。
でも同じオーディションで入った役者仲間から励まされ、弱音吐かずに頑張ろうと決意する。
さて、舞台本番当日がやってきた。
不安はあったものの、何とか役をこなしたつもり。今の自分にとしてはやれるだけの演技はやれたと思う。
エンディングのキャスト挨拶では、それなりの感動があり、「次も出たい」と思った。
「面白かったよ!」
友人たちは、みんなそう言ってくれた。素直に嬉しかった。
でもやっぱり、「集客ってキツイな」という思いも同時に湧き上がる。
劇団の先輩たちのようにお客さんを呼べれば問題無いのだろうけど、演劇の稽古を一生懸命やって、場数を踏んでいけば、まあ・・・そのうちファンもついてくるだろう。
第3章
あれから3年が経った。3年で10本の舞台に出た。劇団のオーディションは30回くらい行ったかな。
でも最近思う。
「自分はこの先どうなっちゃうんだろう」「僕は役者としていつか売れるんだろうか?」
舞台に出て、ノルマ払って、の繰り返し。バイトの給料は前より上がったはずなのに、生活は逆に苦しい。
駅前のATMに記帳しに行ったら、残金8,000円だった。
2年前、正式な劇団員として舞台に立った時期もあったけど、劇団の方向性が合わなくてすぐ辞めちゃった。
毎回お客さんも全体で30人程度だし、僕は相変わらず呼べて1人(カノジョのこと)。
初舞台の時、「面白かったよ!」と言ってくれた友人たちは、あの日以来、誰も来てくれなかった。
人から「何している人ですか?」なんて質問されて、「役者やってます」なんて言うのも、本音は嫌だ。
帰宅し、ワンルームの自宅で体育座りをしながらTVをつけたら、ドラマがやってた。
「最近よく見るなぁ、この人」
小劇団出身で、例え遅咲きでも今となっては引っ張りダコの「本物の」役者さんたち。憧れる。
いわゆる「バイプレイヤー」と言われる俳優さん。
あぁ、あの人たちと僕とは、一体どこが違うんだろう。。
今、そんな状況ではありませんか?
自分で劇団、作っちゃわない?
劇団員としての意識を変えたい
9割の売れない役者と、1割の売れる役者。その違いはなんだろう、と考えることから始めたい。
ところが、それを「役者視点」で考えると落とし穴にハマります。なぜなら、「演技が」「場数が」という議論になってしまうから。
それも大変重要なことですが、「売れる」を軸にして考えると、もっと重要なのは「お客さん視点」なのです。
では「お客さん」は何を求めて足を運ぶのか?売れない役者を応援するため?
違います。 「舞台公演を楽しみたいため」です。
つまり劇団員としては演技/表現の追及以前に、各々が「公演づくりをプロデュースする」という意識が極めて重要なのです。
結局売れた人は、みな旗揚げメンバーという共通点
小劇団出身の売れている役者さんたち。よく考えると、彼ら、ほとんどが劇団の旗揚げメンバーじゃありませんか?
後に売れた彼らが、他の劇団員たちと決定的に違うこと。それは、劇団の方向性を自分たち自身が決定づけて運営してきたということです。
そこにはブレない目的意識と使命感があります。結局それが、役者個人としての魅力や人気に帰依するのです。
芸能プロダクションのミュージックバンカーとしとては、長い目で「売れる」役者作りをマネジメントしたい。
であれば「同じ志を持った仲間で集まり、小さくとも自分たちの思うように方向性を決められる劇団を、一からやらないか?」と提案したいわけです。
劇団員の募集要項(東京)
- 新たな劇団員候補となる人材を募集し、事務所預かりの元、メンバーコミュニティーをつくります。
- まずは候補生として、月1回開催される演劇のワークショップに参加します。
- ワークショップで演技の勉強をしながら、その環境内で志を共有できる仲間を見つけ、各々劇団、またはユニットの立ち上げを模索します。
- 事務所として認めうるコンセプトやメンバー固めが出来たら、トライアル公演を行い、反応を見ながら、その後の運営方針を相談していきます。
- 劇団やユニットとしての形が見えたら、劇団員は各々ミュージックバンカーの俳優として所属契約、マネジメントを検討します。
ビジョン・目的
役者たちが自ら立ち上げ、責任を持って運営主体を担う新たな劇団やユニット設立を目指します。
前提として、「お客さん視点」を重視してコンセプトとミッションを定め、公演として成り立つものでありたい。共通ミッションは「舞台を、楽しみの選択肢に加える日常づくり」。 将来的には、この環境から小劇団やユニットが複数立ち上がり、独立公演を行っていきます。
ミュージックバンカーの目的は、形になった団体、及び劇団員をマネジメントし、その先の芸能ビジネスに繋げていくことです。
エントリー参加条件
- 新たに劇団を立ち上げてみたい方、旗揚げメンバーになりたい方(初心者/未経験者歓迎)
- 月1回開催される演劇のワークショップに、1年以上参加できる方(場所:渋谷区笹塚)
- 主体性があり、またそれ以上に協調性がある方
- 役者と劇団運営の両方の視点を合わせ持てる方
- 都内近郊にお住まいの方(ご自宅事~事務所間、1時間圏内目途)
旗揚げメンバーが中心となった小劇団の設立を目指す
これからは、もうどこかの舞台オーディション巡りをするのではなく、自分たちで劇団という土俵をつくりませんか?