愛野桜 | シニアタレントインタビュー

愛野桜のこれからの10年を楽しむ秘訣

愛野桜の写真

2023年4月 ミュージックバンカー在籍

活動内容

女優、リポーター、ラジオパーソナリティー、昭和美人

波瀾万丈な人生と、これからの挑戦

水谷:本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、これまでの人生で最も印象に残っている出来事は何でしょうか?

愛野:そうですね。個人的には、ブラジルのリオデジャネイロに小学校3年生から中学校1年生の夏休みまで住んでいたことが、とても印象に残っています。コパカバーナの海岸のすぐ近くに住んでいました。


水谷:ブラジルに行かれたきっかけは何だったんですか?

愛野:父が仕事の関係で行くことになり、家族で移住しました。


水谷:ブラジル、一度は行ってみたいですね。
愛野:ええ、明るくて良いところですよ。街中ではサンバの音楽が流れ、人々が踊ったりしています。多感な時期をあの陽気な場所で過ごしたことで、いつも前向きでいられる気質が身についたのかなと思っています。「明日なんとかなる」という楽観的な考え方ですね。


水谷:素晴らしいですね。その他に、印象に残っている出来事はありますか?

愛野:そうですね。双子を妊娠した時、子宮筋腫が見つかり、それがとても大きかったんです。入院生活は半年以上に及び、出産するまでほぼ入院でした。その途中で切迫早産になりかけ、子宮口を縛る手術をしました。出産までとてもドキドキしましたが、無事に産まれてきてくれて、今はもう成人しています。女の子と男の子の双子です。


水谷:壮絶なご経験ですね。ところで芸能活動としては、どのような活動をされていたのでしょうか?

愛野:結婚する前までは、高校卒業後、劇団の研究所に入り、俳優の仕事をしていました。劇団青年座という、西田敏行さんなどが在籍していた劇団です。高畑淳子さんや竹中直人さんもいました。その後、劇団手織座という、宝生あやこさんが座長の劇団に移り、そこで十数年活動しました。全国を回り、舞台公演をしたり、プロデュース公演に出演したりしていました。映画では、黒澤明監督の「夢」や「まあだだよ」にも出ています。他にも、テレビドラマの再現ドラマや、大河ドラマにも出演しました。また、結婚して子供が生まれるまで、習志野テレビで市広報番組のレポーターをしていました。


水谷:芸能活動の中で、特に印象に残っている活動や作品はありますか?
愛野:やはり、黒澤監督の作品ですね。「夢」という作品で、半年間稽古を重ねて撮影に臨みました。桃畑のシーンで、桃の精として舞を踊ったのですが、ひな壇を組んで踊るというシーンの練習をずっとしていました。スタッフの方々とも仲良くなり、黒澤組はすぐに仲間に入れてくれる温かい雰囲気でした。黒澤監督は厳しい印象でしたが、晩年だったこともあり、優しい方でした。

事務所エントランスにて愛野桜撮影

水谷:素晴らしい経験ですね。その後、ミュージックバンカーに入所されましたが、入所前と入所後で期待や目標に変化はありましたか?

愛野:もともと、違う県に住んでいましたが、東京に引っ越してきて、同じ沿線にミュージックバンカーの事務所があることを知りました。入所当初は、右も左も分からず、様子見のような感じでした。エキストラのお仕事を通して、その難しさを知りました。今までは、役が決まってから現場に行くという感じでしたが、エキストラは、写真やオーディションなど、様々な準備が必要で、急に日程が決まることも多く、大変さを痛感しました。今は、自分にできることを精一杯やっていこうという気持ちです。


水谷:なるほど。シニアタレント部での活動の中で、特に嬉しかったエピソードはありますか?

愛野「昭和美人」という、シニアタレントで構成する3人組の音楽ユニットを組んだことです。お芝居は今までやってきましたが、歌を本格的にやったことはありませんでした。昨年9月、大人文化祭というミュージックバンカー主催のイベントで歌を初披露したのですが、それがとても嬉しかったですね。やりがいも感じました。これからも、もっと歌をやっていきたいです。


水谷:芸能活動を再開するにあたり、ご家族やご友人からの反響はいかがでしたか?

愛野:昔からの友人は、私が以前やっていたことを知っているので、「またやってるんだね」と応援してくれます。新しい友人も、私の活動を応援してくれます。家族も、私が以前から芸能活動をしていたことを知っていますし、夫は舞台関係の仕事をしているので、特に驚くこともなく、応援してくれています。


水谷:理解のあるご家族で素晴らしいですね。タレント活動を始めて、新しくできた人間関係や友情はありますか?

愛野:やはり「昭和美人」の3人の絆ですね。年齢も少しずつ違うのですが、みんなお母さんで、共通の話題も多く、友情が深まりました。また、プロデューサーのトミイさんは、とても良い方で、私たちのことを一生懸命考えてくれます。他のタレントさんも、本当に良い方ばかりで、いつもシニアタレントの演技練習に行くのが楽しみです。


水谷:では、今後の芸能活動で、挑戦してみたい分野やジャンルはありますか?

愛野:歌の分野をもっとやってみたいと思っています。また、今まで培ってきた経験を活かして、何かみんなと共有できるような活動をしたいと思っています。YouTubeにも挑戦したいですね。


水谷:役者として、今後演じてみたいキャラクターや役柄はありますか?

愛野:今の自分に合った役なら何でもやってみたいです。突拍子ない役でも、すごく楽しみです。来るもの拒まずの精神でやっていきたいです。特に、おばあちゃん役をたくさんやりたいですね。見た目も十分おばあちゃんなので(笑)


水谷:なるほど(笑)では、ファンの方や視聴者の方にメッセージをお願いします。

愛野:いつも応援してくださり、本当にありがとうございます。ラジオを聴いてくださったり、感想を送ってくださったり、本当に嬉しく思っています。「良かったよ」とか「プロだね」などと言っていただけると、本当に感謝しかありません。力も湧いてきますし、これからの原動力になります。


水谷:それは嬉しいですね。最後に、これからシニアタレントを目指す方へ一言お願いします。

愛野:シニアタレントの仲間は、楽しい人が多いので、何かやりたいなと思ったら、飛び込んでみてください。きっと、自分のやりたいことに繋がっていくと思います。このミュージックバンカーで、一緒に様々な出会いを楽しみましょう。