星里光音 | シニアタレントインタビュー
星里光音のこれからの10年を楽しむ秘訣
2023年12月 ミュージックバンカー在籍
声優、俳優、ラジオパーソナリティー
一度は諦めた夢へ、40代からの再挑戦
古澤:まず、星里さんがシニアタレントとしての活動を始める前の経歴について教えていただけますか?
星里:よろしくお願いします。元々、幼少期から声優になりたいという夢があり、高校卒業後に上京して2年間、専門学校に通いました。当時はアニメ声優専攻に在籍し、学校ではエンターテインメント業界でマルチに活躍できるよう、演技以外にもダンスやアクション、ミュージカル、舞台、映像、音楽など、多種多様なジャンルを総合的に学びました。
古澤:かなり本格的に学ばれていたのですね。
星里:はい。専門学校を卒業してからも、アルバイトをしながら声優や俳優の養成所に通ったり、他の芸能プロダクションに預かり所属として在籍していた時期もあったのですが、経済的な面など様々な事情が重なり、20代半ばで一度夢を断念しました。
古澤:そうだったのですね。
星里:その後は接客業を中心に転職を重ね、現在は百貨店で販売員として働きながら、40代になったのを機にタレント活動を始めました。
古澤:なるほど。表現者になりたいという想いをずっと持ち続けて、今回再び挑戦されたわけですね。接客業と演技には、どこか通ずるものがありそうですね。
星里:そうですね。百貨店では本当に色々なお客様がいらっしゃるので、そうした人間観察が演技に活かせる部分もあると思います。
古澤:タレント活動を始められて、特に嬉しかったエピソードはありますか?
星里:元々ラジオに興味があったので、事務所の皆さんと一緒にラジオ番組を持てたことがすごく嬉しかったです。また、声優を目指していたこともあり、ラジオドラマにも強い関心があったのですが、実際に参加させていただく機会をいただき、非常に嬉しく感じています。これからも続けていきたいです。
古澤:ラジオドラマでも輝いていらっしゃいますね。
古澤:今後の芸能活動で、さらに挑戦してみたい分野やジャンルはありますか?
星里:ラジオやラジオドラマを通して声の仕事の面白さを再確認できたので、今後はCMやバラエティ番組のナレーションに挑戦してみたいです。
また、歌うことも好きで、過去には自分でオリジナル曲を創作したこともあります。まだ作品として世に出せてはいないので、今後はしっかりと形に残るような活動もしていきたいです。
古澤:本当に多才ですね!学生時代のご経験もあって、一通りなんでもこなせる、という感じでしょうか?
星里:いえいえ、器用というわけではないですが、興味があることにはまず挑戦してみたいタイプなんです。20代の終わりに何か新しいことを始めたいと思い、ギターも習い始めました。そこで自分で曲を作ったりもしたのですが、まだ発表する機会がないので、今後はもっと表に出していけたらと思っています。
古澤:アコースティックギターを弾かれるのですね。発表の機会があると、さらに活動の場が広がりますね。色々とお話いただきましたが、中でも特に力を入れていきたいのは、やはりナレーターや声優といった声のお仕事でしょうか?
星里:はい、特に挑戦していきたいです。
古澤:ラジオの楽しさを知ると、やはり声の仕事への想いが強くなりますよね。
古澤:最後に、これからシニアタレントを目指す方々へメッセージをお願いします。
星里:私が恩師からいただいた言葉で、自分自身のモットーにしているのが「棺桶に入るまでが青春」という言葉です。これは、年齢を重ねても自分で限界を作らないでほしい、というメッセージであり、私自身にも常に言い聞かせています。
特にシニア世代は、酸いも甘いも経験しているからこそ出せる“味”があります。生きている限り、その輝きは失われないと思うんです。もし興味があるなら、まずは飛び込んでみて、もし違ったらその時に考えればいい。ここには人生を楽しんで歩んでいる仲間がたくさんいますので、安心して扉を叩いてほしいです。