黒岩高弘 | シニアタレントインタビュー

黒岩高弘のこれからの10年を楽しむ秘訣

黒岩高弘写真

2020年11月 ミュージックバンカー在籍

活動内容

エキストラ出演、ラジオパーソナリティー

やりたいことをやる人生にしていきたい

鳥羽 これまでの経歴を教えてください。

黒岩 高校を卒業して警察官になり、その当時はごく一般的な交番勤務や刑事をしていました。ずっとコンピュータープログラミングが好きで、資格も持っていたので、のちに情報管理部門に配属され、そこに長く所属していました。そんな中で、自分の能力が果たして業界で通用するのかどうか知りたくなり、一念発起して警察官を辞め、IT企業に転職しました。そして今はフリーランスで活動し、主にHPやWEBアプリケーション開発を担当していて、SEやプログラマーの業務をしています。


鳥羽 警察官からプログラマー、そしてシニアタレントの流れって意外な感じがしますが、どのような経緯でやろうと思ったのですか?

黒岩 もともと色々なことがやりたい性格なのですが、警察官って結構私生活を縛られることが多くて… 色々なことをやってみたいけど、TVに出るのも許可が必要だったりと、自分の人生を楽しむことを制限されてしまっているな、という感覚があったんです。でも、警察官を辞めて、その制限から解放されたので、この際何でもやりたいことをやろう!と思いました。その一つとして、ミュージックバンカーのシニアタレント部に辿りつきました。


鳥羽 色々なことをやってみたいとお話しされていましたが、そのやりたいことに挑戦されてはいますか?

黒岩 実は警察官時代にお世話になった先輩で、今TVによく出演されている佐々木成三さんという方がいらっしゃって、その方に触発されているっていうのもあります。 で、その佐々木成三さんに、TVに関係する仕事や、ラジオ「ミドルエイジカフェ」のゲストとして出演してもらったり。佐々木さんと一緒に活動することにより、私自身がTVに出なくても、番組作りに参加させてもらっているという貴重な体験をしています。


鳥羽 シニアタレント部では、ラジオパーソナリティー、演技のレッスンやエキストラでの出演などありますが、この中で黒岩さんが一番やってみたいものはありますか?

黒岩 顔には自信がないのですが、しゃべるのが大好きなので、ラジオは自分に合っているというのは感じるようになりました。

インタビューを受ける黒岩高弘

鳥羽 ラジオはよく聞いていたのですか?

黒岩 ラジオは比較的好きで、面白い番組があったら毎週聞いてました。なので、しゃべるのが好きなら自分にもできるのではないかなと思っていました。


鳥羽 実際にこれまで何回かラジオパーソナリティーを経験されていますが、ここは難しかったなって思う場面はありましたか?

黒岩 ありますね。メインになるとタイムキープをしなくてはいけないので、トークに集中できず、時間ばかり気になってしまう。また他の方がしゃべっているのを邪魔しちゃいけないので、うまく回すことができないという難しさはありました。


鳥羽 では、メインではないときはどうでしたか?

黒岩 もうその時は、楽しみながらトークしてましたね。なんかもう好き勝手というか…。


鳥羽 ラジオをやっていて、ここは楽しいなって思うことはありますか?

黒岩 私の話を聞いて、誰かの元気に繋がったりとか、誰かの人生に影響を与えられたりとか、リスナーさんにとってプラスになっているかなと思いながらしゃべっている時は、すごくやりがいを感じるというか、楽しいなって思います。


鳥羽 では、レッスンはいかがでしょうか?

黒岩 今まで芝居はしたことがないのですが、やってやれないことはないだろうとずっと思ってきました。シニアのメンバーは色んな人がいて、色んな感性がある中でも、自分という個性を瞬間的に出せるところを目の当たりにすると、奥が深いなと思います。毎回、良い刺激になっています。


鳥羽 エキストラ案件にもたくさん出演されていますが、いかがでしょうか?

黒岩 現場に行かないと分からないことだったり、現場によって雰囲気が違うので、とても良い経験をしています。プロの俳優さんの、ON/OFFの切り替えの早さに大変感銘を受けました。それに、スタートの合図で、自分自身の中でアドレナリンが分泌されていることが体感できました。


鳥羽 シニアタレント部に入って、ラジオパーソナリティーやエキストラをやることになり、戸惑いはありませんでしたか?

黒岩 多少はあったかと思いますが、戸惑う前に「できないはずがない」と自己暗示をかけてました。初めから「できないだろう」と思ってしまうと、他の大御所の方たちに迷惑をかけてしまうし、それを引っ込み思案になって、申し訳ないなと思いながら演技をしてしまう方が、周りに申し訳ないなって思うんです。 その現場に参加しているということは、自分もプロなんだという意識をもって「自分ならできるぞ」っていう根拠のない自信や、はったりでも見せて、周りの方に一歩でも近づけるように研鑽していけたらなと思います。


鳥羽 今後、黒岩さんが目指しているものや目標などはありますか?

黒岩 生きているうちはたくさん挑戦や経験をして、大往生したいと思っています。生きているなら自分がやれること、やりたいことをしていきたいです。あとは、楽器や歌はあまり得意ではないのですが、独学で音楽理論も勉強しているので、音楽に携わることもできたら良いなと思っています。


鳥羽 最後にシニア世代の方たちへ一言お願いします。

黒岩 今、私は44歳ですが、会社員の方だと働き盛りの年代だと思います。 でも、忙しさにかまけて何もチャレンジしないのは、本当にもったいないと思います。シニアというと50歳以上の方が活躍されていることが多い中、40代でなければできないこともあると思います。 この世代で新しいことにチャレンジするのは遅いといわれる風潮ですが、そんなことはないと思います。自分がその40代から始めても遅くないという広告塔になって、みなさんにその「可能性」を伝えていければいいなと思っています。