Another Scenery 〜はたらく人の旅するラジオ〜 | FMラジオ番組インタビュー【前編】

FM西東京の金曜レギュラー放送番組

Another Scenery 〜はたらく人の旅するラジオ〜

FM西東京（84.2MHz）毎週金曜　23:00～23:30
Music Bunker★Φ（ファイ）放送枠・前半番組

パーソナリティー紹介

日置ノリオ

インタビュアー：三浦百恵

もうひとつの景色に出会う旅へ

三浦　FMラジオに興味を持ったきっかけはありますか？

日置　旅行が好きなのですが、2020年のコロナ過で自由に旅ができなくなり、オンラインコミュニティやイベントに参加するようになりました。オンラインでの交流が増え、楽しかったのですが、オンラインだと参加者が5人程度になってくると、実際にはあまり話すことができません…。なので、少人数でのzoomをライブ配信することで、ラジオ的なものをしていました。その後、FMラジオという媒体に興味を持ち、ラジオパーソナリティになることを考え始めました。

三浦　では、人の話を聴く、伝えることはもともと得意だったのでしょうか？

日置　はい、そうですね。自分の言葉・自分が関わることで生まれた言葉が他の人に伝わり、新たな可能性が生まれることにやりがいを感じていました。人の想いが水のようなものだとしたら、胸の中に埋もれているそれを汲み出して、届けたい人、届くべき人に届けていく。そんなことが仕事にできたらいいなと、ずっと思っていました。なので、ラジオを通じて人々に何かを伝えることができればという思いがありました。

三浦　番組コンセプトについてと、なぜそれにしようと思ったのか教えてください。

日置　僕は以前、旅をテーマにしたイベントスペースの運営を行っていました。ですが、開催されるイベントの度に「人生は旅である」というテーマでプレゼンテーションを行っていた中で、自身が旅に出られないジレンマを感じました。そこで、実験としてゲストハウスに泊まり放題のサービスを利用し、旅人たちとの交流を通じて様々な刺激を得ていたんです。

三浦　私も旅が好きですが、旅先で出会う人々との交流が好きです。それによって物事に対する考え方や、捉え方が変わるように思っています。

日置　そうですよね。そんな旅人たちとの交流から、旅の本質は単に移動することではなく、出会う人や目に映る景色が変わることだという仮説を抱きました。僕が思うその「旅の本質」を伝えたい。旅が好きな人だけでなく、忙しい働く人にも、ラジオを通じて新たな景色を届け、ポジティブな変化のきっかけを作りたいと考え、コンセプトにしました。番組名のAnother Scenery（アナザーシーナリー）とは、直訳で「もう一つの景色」。僕の番組を通じて、「いつもの日常をはみ出す旅」を味わってもらえると良いなと思っています。

ラジオを通して気付いた「聴く力」