Another Scenery 〜はたらく人の旅するラジオ〜 | FMラジオ番組インタビュー【後編】

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Another Sceneryの収録風景

ラジオを通して気付いた「聴く力」

三浦 どのようにしてミュージックバンカーでのラジオ制作を知りましたか?

日置 「ラジオパーソナリティー」という求人情報を探しても、経験者や裏方の技術職を求められることが多く。そんな中で見つけた「ラジオパーソナリティー養成講座」を見つけ、通うことになりました。
そして数カ月にわたるレッスンを通じて、コミュニティFMの番組に挑戦する機会を得ました。


三浦 FMラジオを始めるにあたって不安はありましたか?

日置 先述のとおり、人の話を聴く、話すことの経験はあったので、さほど不安はありませんでした。どちらかというとワクワクの方が大きかったです。


三浦 パーソナリティーに必要だなと思った、または感じたスキルはありますか?

日置 「聴く力」を身につけることですね。僕自身は人の話を聴くのが好きで、得意だと思っていましたが、ラジオの場合、相手(リスナー)は話し手である僕が目に見えない故の課題があります。 僕や目の前にいるゲストの話を、リスナーがいかに楽しく聞けるか。 リスナーに僕やゲストの話がよく聞こえる、よく見えるように、自分はどうすれば良いか。 それを感じるためには、とにかく場数を踏むことが必要だと思います。放送は必ず聴き、客観的にトークがどのように聞こえたのか、そうすればもっと聴きやすくなるかを振り返って「聴く力」を育てています。「想像力」と言い換えても良いかもしれません。自分が話した内容を後から聞き返すことってあまりないのですが、それができるラジオというのはおもしろいコンテンツだと思います。


三浦 いろんな発信方法がある中、あえてFMラジオを選ばれたのはなぜですか?

日置 ラジオ的なコンテンツは誰でもでき、また自由に発信できる時代です。音声のコンテンツは色々ありますが、あえてFMというオールドコンテンツに挑戦してみようと思いました。そうすることで、音声発信に興味を持っている界隈の中でも差別化が図れて面白いのではないかと考えたんです。最近はアプリなどのサイマル放送を通じて、全世界で聴くこともできますからね。


三浦 FMラジオを通して得られた経験や、何かエピソードがあれば教えてください。

日置 番組を始めるのと同時に行ったクラウドファンディングです。番組の趣旨に共感して、応援してくれる方と繋がりたく、プロジェクトを立ち上げました。 グッズだけでなく、パーソナリティーになれる権利・ゲスト出演できる権利・楽曲をリクエストできる権利など、様々なリターンを用意しました。 開始から二カ月で目標金額の30万円を超え、60人もの方から支援をいただきました。

クラファンステッカー


三浦 日置さんのビジョンや番組のコンセプトのファンが多い証ですね。

日置 はい、多くの方に共感してもらえたのはすごく嬉しかったです。


三浦 最後に、ラジオパーソナリティーを目指している人に一言お願いします。

日置 ラジオは声のプロがやるものだと思いがちですが、僕のような未経験の素人でも取り組めることを知ってほしいです。人前に立たなくてもできる、大きな可能性を持っているのがラジオだと思います。あなたも「伝える側」になって、自分の思いを誰かに届けてみませんか?

メンバーからのメッセージ

いわゆる旅が好きな人はもちろんのこと、日々忙しくてなかなか旅に出られない、かつての僕のような「はたらく人」に。ラジオに出演する人のライフストーリーや音楽を通じて、耳だけでも旅気分を味わいながら、「いつもと違う景色」を届けたい。
リスナーが明日以降の仕事や暮らし・人生を、ポジティブに少しずつ変えていくためのきっかけとなれば、そんな思いで番組を作っています。
たくさんのメッセージお待ちしております。

 

番組情報

Another Scenery 〜はたらく人の旅するラジオ〜
FM西東京(84.2MHz) 毎週金曜 23:00~23:30 Music Bunker★Φ(ファイ)放送枠・前半番組

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