宣材写真はただ撮れば良い、ってもんじゃない?

宣材写真のイメージ

プロフィールを作ろうとする際、まずは写真を用意しましょう。
これは、本当に重要な要素です。オーディションでも真っ先に審査員の目に留まるものです。

宣材写真は「宣伝材料写真」の略。所属するタレントを売り出すために芸能事務所がクライアント向けに撮影する写真、という定義がありますが、もちろん自分が自分をPRするために撮るものも同義です。
宣材写真には、いくつか呼び方があります。
アーティストであれば「アーティスト写真」略して「A写(アーシャ)」。モデルや俳優であれば「コンポジット」略して「コンポジ」。また、素直に「プロフィール写真」と呼ぶこともありますね。
ここでは、「宣材写真」という表記で統一したいと思います。

音楽アーティストに向けたコラムにしていますが、声優ナレーター俳優タレント、基本的にどのジャンルでも同じと考えてください。

本記事を読むべき人
  • プロフィールを作りたい人
  • 宣材写真を撮りたい人

宣材写真撮影のポイント

ポイントは「実物よりも写真のほうが良い」こと。
なぜならファンは実際、あなた自身に会う機会よりも、宣材写真に接する機会の方が多い。
それは彼らにとって、実物よりも写真の方がリアルだということなのです。
しかしこれは多くの皆さんにとっては救いでしょう!実物は修正し辛いが、写真は修正できることだからです。

また照明で飛ばす、顔のラインを髪や手で隠す、派手なメイクや衣装で雰囲気を創るなど、写真だからこそ成立するイメージの有利点は沢山あります。
よって「演出や修正できる余地はある」、だからこそ適当な写真を使用するのは失格と言えます。

プロフィール資料として、写メで撮った様なスナップを送ってくる人が、しばしばいます。
背景は団地の共用廊下、またはゴミゴミしたリビング。衣装は普段着、ポーズは直立不動。
その被写体からアーティストとしての可能性を感じる方が無理と言えます。

人に提示する宣材写真は、原則、キチンと撮影スタジオで撮りましょう。お金はかかりますが、ここはケチる部分ではありません。
ただし効率的な撮影に臨むため、事前に準備を重ね、戦略を持ち、何より撮影されるあなた自身のスキルをアップしておかねばなりません。

アーティストの方向性を明確に

撮るべき宣材写真が、アーティストコンセプト(音楽性など)とマッチしているのか、要検証です。

極端な話、弾き語り系なのに、ヘビメタの格好をしていたら、違和感アリですよね。
ヒップホップやっているのに、ロン毛茶髪でギターを持っていたら説得力がありません。
もちろんフツー過ぎても面白くないですが、常識を覆すインパクトを演出するのはまだ早い。
まずは、分かりやすいイメージを魅力的に伝える、をテーマにしましょう。

写真撮影にも準備と練習が必要

まず、テスト撮影を自分で行います。自分で、といっても、もちろん自撮りではなく、周囲の人に手伝ってもらってください。
1回に付き30枚撮り、それを3回以上行いましょう。
これは「ウィークポイントの洗い出し」と「撮り慣れ」が目的となります。

例えば人間の顔は大抵左右非対称です。目の大きさや位置などが異なりがちです。
あなたの場合は、どちらの角度からの方が魅力的でしょうか?またエラが張っている人は、髪などでラインを消す事が望ましい。無意識に上から目線になっているかも知れない。
こういったことを自分で把握するのが、「ウィークポイントの洗い出し」です。

次の「撮り慣れ」ですが、これは経験していくしかありません。
様々なポーズをとっていても、全ての写真の表情が能面のようになっていることはアリがちです。そもそも「表情のパターンを持っていない」という理由もありますが、単に「緊張している」ことに大きく起因します。

緊張している絵からオーラは感じません。写りも実物より悪くなります。カメラの前で、自分を開放できるようになるまで、経験を積んでください。

テストでも背景や照明に気を遣う

テスト撮影でも背景や照明に気を使ってください。後で画像編集しやすいように、白壁バックが最適です
照明は適度に明るく。顔に自信がないなら(笑)、スポットライトで顔を中心に光で飛ばすのも手です。

よってスタッフは友人に協力してもらい、カメラマン役、照明さん役、本人の少なくとも3人体制で臨むのが理想。
方向性によっては野外で撮影することが望ましいでしょうが、天候が悪ければなら必ず日程を変えます。

テスト撮影を重ねていくうち、メイクの仕方もブラッシュアップしていきましょう。
自分が似合っていると思っているメイクと、宣材写真になって引き立つメイクは、大抵異なるものです。
特にラインの引き方とチークの乗せ方は、客観的意見を重視してください。

いざ本番撮影へ

さて、準備と練習が万全な体制になったら、本番撮影です。
その際のカメラマンとメイクさんはプロを起用してください。コレまで撮ったテスト写真を元に綿密な打ち合わせをします。
通常、アーティストはジャケット撮影をする時、300枚~1000枚を撮ります。そこから渾身の1枚を選び抜くわけです。
そのくらい宣材写真は命なのです。

1枚を選んだら、徹底的に修正してください。画像処理によって、ホクロやシミを取ることはもちろん、肌年齢や目の大きさも変えることも可能です。
「これは私じゃない」なんていうプライドは捨てましょう。目的は「宣伝」の「材料」を作ることなのだから。

特にメジャーを目指すなら、「この子、ルックス良いね~」と客観的に判断される宣材写真を打ち出さない限り、次のステップに進むことは困難。
それは時に音楽性そのものを凌駕します。

エンタテインメント業界で使用する宣材写真は、エンタテインメント業界向きの写真に仕上げなければなりません。よって写真館を選ぶ際は、「宣材写真として」、現像処理や加工修正を施せる技術のあるところにしましょう。
宣材写真は絶対に妥協しないで下さい。

今回のまとめ
  • 実物よりも写真のほうが良い、を目指すこと
  • コンセプトに沿った宣材写真を撮ること
  • 準備と練習は入念に

ちなみに、弊社ミュージックバンカーでは、宣材写真撮影のサービスを行っています。
「写真館じゃないから都内で一番安い」が受けて、弊社プロダクション関係者のみならず、様々なジャンルの方が撮影に来られます。
モデル、芸人、役者といった方々はもちろん、士業の方々のHP用写真や、お見合い写真なども。
宣材写真が必要な方、ご相談くださいね。

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