あなたでなければならない理由を説明できるか
プロフィールを作りにあたり骨格の部分、それが文字要素です。
目指すは、「あなたでなければならない理由」を魅力的に打ち出すこと。
家電製品における新商品のパンフレットを作るようなものです。よって書けることが本当にゼロなら、即ちプロフィールを作成できる段階ではないと認識したほうが良いかも。
しかし、自分の「過去」を棚卸し、「今」を見つめ、「将来」に思いを馳せることで、何らかの文字要素を起こすことはできるはずです。
なぜなら、あなたは表現者になろうとする「動機」があったはずで、実際に「行動」しようとし、「目標」を定めているのだから。
まずは自分を棚卸し、アウトプットすること。具体的なアクションとともに、文字要素をアップデートしていく。これでOKです。
- プロフィールを作りたい人
- プロフィールを書くことに悩んでいる人
初めてのプロフィール原稿づくり
実績、評判、セールスポイントなどを魅力的な文章で表現します。
まずは下記4点、紙などに打ち出してみてください。
- 自分がどんな環境で育ち、どんな音楽やアーティストに影響を受けたか
- どんなジャンル(音楽の方向性)で、どんなアーティストに近いイメージなのか
- 自分に広告文をつけると、どうなる?
- アーティストとしての自分の強み
- 自分のバックグラウンド。アーティスト目指すようになったきっかけなど。
- 自身の音楽性、アーティストのコンセプト・テーマ・ターゲットなど。
- キャッチコピー(キャッチフレーズ)。
- 自分が世間に注目されるべき要因。
この全てを盛り込みつつ、客観的に「意外!」「凄い!」と興味を惹く内容に、文章を仕上げなければなりません。
例えば、日本民謡の家元出身なのにR&Bシンガーだとか、13歳なのに路上ライブで100人集めているだとか、注目されるアーティストは必ず気になるプロフィールを持っているものです。
逆に言えば、あなたが「気になる人」だから、あなたは世に出ることができるのです。
プロフィール文は書きよう
さて、あなたはどんな「意外!」「凄い!」を打ち出してくれますか?
そう言われると何も無い?いや、あるはずです。
あるアーティストのプロフィール文を一緒に考えていた時の事です。
彼女はとても歌が上手く、オーガニックソウルのフィールドで実績がありました。
しかし更なるステップアップを考えた際、レコード会社にプレゼンするための打ち出しが弱かったので改善することにしました。
ネタになるようなこと、何かないですか?
いやぁ・・・特にないんです
ネタになるようなこと、何かないですか?
海外旅行に良く行きましたが・・・
どのくらい?
世界中観光巡りしましたからね、20箇所は行ったかもしれませんね
そこから生まれた文章が以下。
10代で世界20カ国旅し、独自の音楽性を模索。そして自然や人との触れ合いの中、有機的な生音サウンドを重視したネオ・ソウルの追及に行き着く。自分の時間も、人生も、恋愛も、魂に忠実に。シンガーソングライター○○の透明すぎるサウンド&リリック。
いかがでしょうか?表現は少し大げさかもしれませんが、まあそれなりにはなりますよね。
既成事実をプロフィールに落とし込む
また、プロフィールに書くために既成事実を作り上げちゃう、ココはポイントです。
嘘はいけない、でも事実を大きく書くことはOKです。
メジャーデビュー前にインディー盤を作り、一部の地域で限定販売、そこで小さいながらも実績を作ってしまうのはよくあるパターン。
出身の●●県で大反響!タワーレコード××店の店内チャート1位!
と書けちゃえば「おお、凄い」となるでしょう。
実際、一店舗で一日数十枚程度売れれば1位は取れちゃいます。
価格を1,000円に設定して、知り合いに沢山来てもらい、インストア・ライブでも企画すれば何とかなるでしょう。
ローカルのたった一店舗でデイリー1位を取っただけですが、大げさに書くことでインパクトが生まれるのです。
日本のメジャーデビュー前に、インディー盤を形だけアメリカで販売し、「全米デビュー!世界に認められた歌姫!」と書くケースもありました。
全米で販売したことは確かですし、世界で一番の国アメリカで販売したのは事実なので、「全米デビュー」も「世界に認められた」も間違っていないのです。例え実売数が1枚でも・・・
今やれることでもビックインパクトに
ライブ活動など、皆さんが現時点で出来る範囲のことであっても、書き方次第でインパクトあるプロフィール文になります。
ストリートで友達30人集めてライブしてみてください。30人集まれば注目され、すぐに50人の囲みくらいにはなるでしょう。
すると警察が止めに来ます。これはラッキーなことかもしれませんよ?
「警察が制止に入るほど大盛況!大注目の新人アーティスト」と書けるわけです。
その一部始終を映像や写真に収めたら、注目されている証拠を作ることも出来ます。
まあ、お勧めするべき事例ではありませんが、あくまでも考え方の話として参考にしていただければ幸いです。
実は大したことの無い活動歴やバックグラウンドも、書き方と解釈によってはビックインパクトに生まれ変わります。
芸能活動は、ある意味自分が商品になるということ。そのためにはよっぽど強かでなければならないのです。
- プロフィール文を作るには、まずは自分を棚卸し&アウトプット
- 意外や凄いを感じさせてくれる書き方を工夫して文章にまとめる
- 既成事実を意図的につくり、インパクトをプロデュース。
プロフィールを作ろうとアクションすることが「活動そのもの」になる、これが一番重要な視点です。