名倉絢華 | ナレーターインタビュー
ナレーターオーディション応募者の声
ナレーターに強い事務所を探してたどり着いた
古澤:名倉さんがナレーターを目指されたきっかけは何だったのでしょうか?
名倉:元々、声優を目指して専門学校に入学したんです。卒業後は声優事務所の養成所にも通っていたのですが、声の勉強をしていくうちに、ナレーションの楽しさに気づきました。専門学校時代から、先生やクラスメイトにナレーションを褒められることが多かったこともあり、様々な声の仕事の中で、自分に一番向いているのはナレーションだと思ったんです。
古澤:褒められるとうれしいですよね!ミュージックバンカーのナレーターオーディションを受けようと思ったきっかけを教えてください。
名倉:
通っていた養成所の系列の事務所所属審査に、何度も落ちてしまって…。それなら、ナレーターに強い事務所を探そうと思い、ミュージックバンカーを見つけました。

初めて受かったナレーション案件
古澤:実際にミュージックバンカーで、初めてナレーターとしてお仕事を得た時の印象はいかがでしたか?
名倉:
初めてのお仕事はボイスサンプルの提出で合格をいただいた案件だったのですが、念願のナレーションの仕事をやっと掴めたことが本当に嬉しかったです。
その仕事は、企業の研修用ナレーションだったのですが、初めての案件にしては膨大な量で。トータル20分ほどのナレーションを、1時間半くらいかけて収録しました。
レッスンなどで文章を読むことには慣れているはずなのですが、仕事としてお金をいただくとなると、こんなにも神経を使うのかと痛感しました。集中力がとても必要で、全てのナレーターの方を心から尊敬しました。
後日談ですが、同じ企業の方から再度ナレーションのお仕事をいただき、その時は少し余裕を持って収録に臨むことができました。
古澤:密室で一人、何もない空間に向かって話すというのは、独特の緊張感があると思います。ナレーターとしてお仕事をする中で、最も難しいと感じる点はどんなところでしょうか?
名倉:どうすれば人に伝わりやすい読み方になるか、ですね。ただ読むだけ、いい声で話すだけでは、伝えたいことが伝わらず、ナレーションとして成り立たないと思うので、客観的にどう聞こえるかを常に考えるようにしています。今でも自分の声を録音して聞くのは少し恥ずかしいのですが、自分の声と向き合うことを心がけています。
古澤:自分の声を録音して聞くというのは、日常ではなかなか無いことですよね。ナレーターとして活動を続ける中で、成長を実感することはありますか?
名倉:ナレーションの収録後、必ず録音したものを全て聞き返すのですが、「しっかりナレーションとして形になっているな」と感じることが増えてきました。
古澤:名倉さんは、ナレーションのお仕事以外にも、ラジオパーソナリティのお仕事をされていますが、どのようにバランスを取られているのでしょうか?
名倉:ラジオではハッキリと発音することを心がけ、常に声の精度を落とさないように意識しています。

声だけではないこだわりのポイント
古澤:名倉さんといえば、ファッションやヘアスタイルなど、いつも素敵なお洋服で事務所にいらっしゃいますが、ファッションへのこだわりはありますか?
名倉:
まずは、自分の好きな服を着ることでモチベーションを上げています。シンプルなTシャツやジーパンより、少しおしゃれな服を着て気分を高めていますね。ナレーターの仕事は顔出しをしないことも多いですが、この業界は人に見られることも多いので、少しでも印象良く、見ていただけるように心がけています。元々おしゃれが好きということもありますが、褒めていただくこともあり、それがさらに自分の気分を高めてくれています。
古澤:ファッションも仕事へのモチベーションに繋がっているんですね。
では最後に、これからナレーターを目指している方へ一言お願いします。
名倉絢華(ミュージックバンカー所属ナレーター)

声で魅了するプロフェッショナル
ナレーターとして活動している名倉絢華。声優から転身し、自らの声の魅力を極めようとする情熱の持ち主。初めての仕事で感じた緊張と責任感は今も彼女の原動力となっている。「どうすれば人に伝わりやすい読み方になるか」を常に意識し、自分の声と真摯に向き合うプロフェッショナル。ラジオパーソナリティとしても活躍し、おしゃれを楽しみながらそれをモチベーションに変える前向きさも魅力。「常に聞く人のことを考える」という言葉には、聞き手への敬意とナレーターとしての信念が表れている。
主な活動歴
ナレーション: 某工務店社内研修用動画、三井物産金属資源本部事業紹介
ラジオ: FMサルース「お散歩ともだち Hearty」、FM西東京「Future×Link Radio access」、FM AICHI 「suさん.のどこかの誰かと」アシスタント