鯨夏タスク | ボーカルインタビュー

歌手オーディション応募者の声

鯨夏タスクのメイン写真

ステージへの情熱と表現へのこだわり

古澤:まずは、ボーカリストを目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

鯨夏:はい。高校生の時、友達に「ライブハウスに行こう」と誘われたのが最初です。そこで初めてステージというものを見て、そのライブがたまたまインディーズのビジュアル系のバンドでした。そのビジュアル系のバンドは、ステージングのこだわりやコンセプト、衣装の作り込みなどがすごくて。世界観が確立されている様に強く惹かれ、「自分もこういうのを表現したいな」という思いが芽生え、ボーカルを目指してバンドを始めました。

古澤:なるほど、ありがとうございます。そんなバンド活動の中で、ミュージックバンカーのオーディションを受けようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

鯨夏:以前は別の事務所でバンド活動をしていたのですが、そこから数年が経ち、次はソロで歌をやりたいなと思ったんです。サポートしてくれるところを探していた時にミュージックバンカーを見つけました。一番素敵だなと思ったのは、まず一度直接対面し、これまでの活動などについてしっかりお話を聞いていただいた上で、実技というか、直接僕の顔を見て歌声などを判断し、どういう曲を持ってくるかというところまで全てひっくるめて見ていただけたことです。それがすごく印象的で、「ここしかないな」と思い、受けさせていただきました。

古澤:ありがとうございます。その熱意は社長にも伝わっていると思います。

鯨夏タスク:オーディションの時にも、そのまま社長にお伝えしました。

こだわりのライブパフォーマンス

古澤:素敵なエピソードですね。タスクさんといえば、最初にビジュアル系のバンドを見てハッとパフォーマンスに気づいたというお話がありましたが、現在のタスクさんご自身も筋肉モリモリでパフォーマンスされていますよね。いつもライブなどでパフォーマンスされる際に気をつけていることはありますか?

鯨夏:どの角度から見られても、立ち居振る舞いが絵になるように、という意識は常に持っています

古澤:素晴らしいですね。そのために日々欠かさず行っている筋トレなどはあるのでしょうか?

鯨夏:あります。僕は基本的にノースリーブで歌うことが多いので、腕を上げた時に肩がボコッと出たり、二頭筋がしっかり見えるように鍛えています。また、お腹が出ないように腹筋をしたり、ライブで結構動くので、よろけないように足腰を鍛えたり、スクワットなども行っています。がっしりステージに立っているぞ、というのを表現できるようなイメージで筋トレをしていますね。

古澤:素晴らしいですね。筋トレと歌が結びつく部分もあると思うのですが、例えば肺活量など、ご自身で何か感じられたことはありますか?

鯨夏:ありますね。動き回っていても息切れをあまりしなくなったり、例えば曲の間奏でみんなで手を振る時など、以前と比べて体の使い方が変わったなと実感することがあります。あとは、足に力を入れると声が張りやすくなるんですが、その分しっかりストレッチをしないと体がこわばって声が出にくくなる、というのも感じています。

古澤:なるほど。体作りもプラスして、さらにレッスンや本番に向けて鍛えられているというのは、一石二鳥な感じもしますね。お衣装もノースリーブでかっこよく決めるためには、普段から鍛えておかないと、という意識も素晴らしいです。

鯨夏タスクアーティスト写真

古澤:普段、ボイストレーニングのレッスンもされていると思いますが、レッスンを始めてから何か変わったと感じることはありますか?

鯨夏:以前はビジュアル系のバンドをやっていたこともあり、歌い方に少し癖が強かった部分がありました。例えば、低音から高音に上がる時に二段階で上がってしまう癖があったのですが、ボイトレでそれを取るような歌い方を教わりました。また、「ん」の発音を「うー」みたいに言ってしまう癖も、意識せずにほとんどなくせるようになりました。それだけでも歌い方がかなり変わったなと感じています。

楽曲制作で大切にしている事

古澤:現在は、ミュージックバンカーが制作しているFM各局のコミュニティFM番組で、タスクさんの楽曲がエンディング曲にもなっていますが、楽曲制作の際に特に気をつけていることはありますか?

鯨夏:自分のやりたい音楽のイメージは心の中にあるのですが、それだけだと独りよがりな曲になってしまうので、聴きやすいメロディーであることや、何かキャッチーな部分、毎回同じように繰り返すフレーズなどを意識しています。また、歌詞の中で物語が進んでいくような表現の仕方が好きなので、そこにこだわっていますね。歌詞の中で現代の何かを伝えられたら、という思いで曲を作っています。

古澤:なるほど。ぜひ皆さんにもその歌詞に注目して聴いていただきたいですね。歌詞を書く時は、パッと思いつくタイプですか? それともじっくり練るタイプですか?

鯨夏:僕は結構じっくり練るタイプですね。「このフレーズいいな」と思って作るよりは、まず世界観を設定し、その中で主人公を作って、その主人公が今何をするために動いているのか、というのを表現するような歌作りをしています。ミュージックバンカーに入ってからの楽曲は、そういった一貫性を持たせています。

古澤:では、物語を書いていくようなイメージでしょうか?

鯨夏:その通りです。頭から曲の終わりまで聴いてもらったら、大体その物語が1曲の中で完結するような感じに、一応作っているつもりです。

古澤:ぜひ皆さん、音だけでなく歌詞の方にも注目して聴いていただきたいですね。

鯨夏:そうしてもらえると嬉しいです。

鯨夏タスクジャケット写真

楽曲制作で大切にしている事

古澤:ミュージックバンカーに入ってから何曲かリリースされていますが、ご自身の中で特に気に入っている楽曲はありますか?

鯨夏:やはりファーストシングルの「デジタリックアリス」ですね。今、3曲目の準備中でレコーディングも終わっているのですが、社長は3曲目が一番好きだとおっしゃっていました(笑)。

古澤:そうなんですね(笑)。社長は3曲目がお勧めだけれども、タスクさんご本人としては「デジタリックアリス」だと。

鯨夏:はい、今のところは。3曲目が完成したら心変わりするかもしれませんが(笑)。

古澤:なるほど(笑)。私も「デジタリックアリス」は何度も聴かせていただき、本当にいい曲だなと思っています。以前、大人の文化祭でも歌っていただいて、すごい盛り上がりでしたね。「デジタリックアリス」は、先ほどおっしゃっていたように、物語性のある楽曲として完成したのでしょうか?

鯨夏:その通りです。

古澤:なるほど。この曲はPVも素晴らしいので、皆さんにもぜひ見ていただきたいです。

鯨夏:PVも、その物語に沿ったものになっているので、より世界観を感じてもらえると思います。

古澤:そうですね。特殊な世界観というか、思いっきり振り切った、とにかく世界観が強いPVだなと思いました。見ていて飽きない、物語が最後まで完結しているPVなので、私もすごく好きです。 それでは最後に、これからボーカリストやアーティストを目指す皆さんに、何か一言お願いいたします。

鯨夏:僕が常に意識していることですが、例えば歌を歌っている時や歌声を発している時に、自分がどう見られているかを常に意識するようにしています。SNSでの見え方やライブ中もそうです。ライブパフォーマンスは本当にこれでみんな楽しんでもらえているのか、歌い方に癖がありすぎて不快なラインにまで達していないかなど、第三者的な視点で自分を見るようにしています。そういう客観的な視点で見つめ、自分自身を愛せる人になりたいですし、そういうアーティストは素敵だなと思います。

鯨夏タスク(ミュージックバンカー所属ボーカル)

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ステージへの情熱と表現へのこだわり

高校時代に観たビジュアル系バンドのライブに衝撃を受け、表現の世界へ踏み出した鯨夏タスクさん。ステージでは「どの角度から見ても絵になる」立ち姿を意識し、筋トレで体幹を鍛えることで力強い歌声と安定したパフォーマンスを実現しています。ボイストレーニングで癖を直し、より自然な歌唱を身につけたことも成長の一因。楽曲制作では物語性を重視し、代表曲「デジタリックアリス」では世界観をPVでも表現。常に自分を客観的に見つめ、「愛せる自分でありたい」と語る姿勢から、アーティストとしての真摯な情熱が伝わります。