UL'GROO | ボーカルインタビュー
歌手オーディション応募者の声
自分の好きなことをしようと音楽の世界に飛び込む
古澤:まず、UL'GROOさんが音楽アーティストを目指そうと思ったきっかけを教えていただけますか?
UL'GROO:きっかけですか。僕は30歳でこの音楽業界に入ったんです。それまでは別の仕事をしていました。20代でやってきた仕事の中で、ちょっとした環境の変化がありまして。それを機に、自分の好きなことをしようと思い、音楽の世界に足を踏み入れました。
古澤:30歳が転機だったのですね。
UL'GROO:そうですね。子供の頃からピアノを習っていたり、何かしら音楽には関わってきたので、自然な流れだったのかもしれません。ミュージックバンカーの歌手オーディションに応募して、そこからトントン拍子に話が進んで、今に至るという感じです。
古澤:なるほど。では、音楽を始められて、初めて作った楽曲はどのようなものでしたか?
UL'GROO:初めての作品ですか…(照笑)。恥ずかしいですけど、当時お付き合いしていた方の印象が強くて、それを元にした恋愛のバラードでしたね。
古澤:UL'GROOさんの楽曲は恋愛ソングが多い印象ですが、やはりご自身の経験が反映されているのでしょうか?
UL'GROO:そうですね、自分の経験もそうですし、友達の話を聞いて、そこから着想を得ることもあります。そういった経験談を元に作ることが多いので、結果的に恋愛ソングが多くなっているのかもしれません。
古澤:ご自身の経験や周りの方々のストーリーが、UL'GROOさんの音楽の源になっているのですね。ところで、「UL'GROO」というお名前には、どのような由来があるのでしょうか?
UL'GROO:これは、「アルティメット・グルーバー(Ultimate Groover)」の略なんです。「究極のグルーヴ」を作り出したいという思いがあって。ただ、フルネームだと長いので、縮めて「UL'GROO」にしました。
古澤:覚えやすくて素敵な名前ですね! 音楽活動の中で、歌のために日々行っている練習やトレーニングなどはありますか?
UL'GROO:特に意識しているのは呼吸法ですね。例えば、息を一定の量で30秒間吐き続ける練習とか。これは普段の生活の中でもできることなので、何気なく取り入れています。これを続けていると、歌うのがすごく楽になりました。以前は寝起きだと声が出にくかったりしましたが、今はそういうこともなくなりましたね。
古澤:日々の地道なトレーニングが、歌声に繋がっているのですね。最近のライブ活動についてはいかがですか?
UL'GROO:実は、ライブはコロナ前に行ったのが最後なんです。それ以降は、楽曲制作の方に重点を置いて活動していて。もちろん、ゆくゆくはライブ活動も復活させたいと考えているのですが、今はそのための良いきっかけを探しているところです。
テーマを見つける難しさとこだわり
古澤:制作活動に力を入れていらっしゃるのですね。楽曲制作において、特に難しいと感じる点はありますか?
UL'GROO:一番難しいのは、やっぱりテーマを見つけることですね。僕は基本的にテーマを決めてから曲作りを始めるんですが、その「何について歌うか」というテーマを探すのに時間がかかることがあります。
古澤:テーマ探しが肝心なのですね。
UL'GROO:そうなんです。ただ、テーマさえ決まってしまえば、そこから曲にしていくのは比較的早いんですよ。ストーリーを組み立てていくこともありますし。恋愛以外のテーマ、例えば「平和」について考えたり。でも、テーマが決まらずに「どんな曲を作ろうかな」と考えている間は、なかなか進まないですね。
古澤:制作に行き詰まってしまうこともあるかと思いますが、そういう時はどのように乗り越えていますか? ストレス解消法などがあれば教えてください。
UL'GROO:煮詰まった時は、もう潔く何もしないです。音楽のことは一旦考えないようにしますね。
古澤:一旦、音楽から離れるのですね。
UL'GROO:はい。離れるといっても、歌ったりするのは好きなので続けますが、曲を作るという作業はストップします。代わりに、自分の趣味に時間を使いますね。キャンプに行ったり、車をいじったり。
古澤:キャンプがご趣味なのですね! よく行かれるのですか?
UL'GROO:ええ、むちゃくちゃ行きますよ! 友達とグループで行くことも多いですし、二人や一人で行くこともあります。自然の中にいると気分転換になりますね。
古澤:自然の中でリフレッシュされるのですね。海キャンプなども?
UL'GROO:海も好きなので行きますね。ただ、夏場は仕事などでなかなか時間が取れないので、秋から春にかけて行くことが多いです。自然の中にいると、やっぱり気分が変わって、癒されます。
楽曲制作で大切にしている事
古澤:素敵なリフレッシュ方法ですね。話を音楽に戻しますが、作詞作曲をする上で、特に大切にされていることや、核となるテーマはありますか?
UL'GROO:こだわり、と言われると、実はあまりないんです。先ほどお話ししたように、実体験を元に作ることもありますし。ただ、自分が何を届けたいかを考えた時に、頭に浮かんでくるのは「平和」への願いだったりします。今、世界では悲しい出来事も起きていますが、そういうものがなくなればいいな、という思いを込めて作ることもありますね。僕の楽曲に『願い』という曲があるんですが、それはまさに世界平和を思って書いた曲です。
古澤:平和への願い、とても大切なテーマですね。最後に、これからアーティストを目指す方々へメッセージをお願いします。
UL'GROO:はい。僕自身も、まだ目標や夢を追いかけている最中です。アーティストを目指す道のりでは、きっと辛いことや、周りと比べてしまうこともあると思います。でも、どんな仕事をしていても、どんな道を進んでいても、壁は必ずありますよね。歌の世界も同じです。大切なのは、辛いことがあっても「やり続ける」ことだと思います。壁にぶつかっても、それを乗り越えていく気持ちで進んでいけば、きっと道は開けるはずです。
UL'GROO(ミュージックバンカー所属ボーカル)

心に寄り添うリアルな想いを歌にする、等身大のボーカリスト。UL'GROO
音楽の世界へと飛び込んだ異色のボーカリスト・UL'GROO。自身の経験や友人のエピソードをもとに、恋愛の機微や人の心の揺れを丁寧に歌い上げる楽曲は、多くのリスナーに共感を与えている。
アーティスト名の由来は「Ultimate Groover(究極のグルーヴ)」から。聴く人の心を自然と揺らすようなグルーヴを目指し、ジャンルにとらわれない音楽づくりを続けている。制作ではまず“伝えたいテーマ”を見つけることを大切にしており、「願い」という楽曲では世界平和への想いを込めるなど、心の奥深くにあるメッセージを楽曲に昇華している。聴く人にそっと寄り添い、言葉にできない感情を代弁するような、優しく力強い歌声が魅力のアーティスト。